カルシウムに富む斜長石を主成分とする貫入型火成岩の一種。 地球上で発見されたものはすべて粗大結晶であるが、月で採取されたものには微細な結晶のものもある。
Anorthositeは玄武岩や花崗岩に比べてかなり少ないが、それでもその複合体はしばしば巨大なサイズになる。 たとえば、カナダ東部の約 155,000 平方キロ (60,000 平方マイル) は斜長岩で覆われており、サグネ塊だけでその 10 分の 1 を占めている。 同じ地域にあるMorin Anorthositeは2,600平方キロメートルを占め、Adirondack Anorthositeは約3,900平方キロメートルの地域に露出している。 また、ジンバブエのグレートダイクは、480km以上の長さを持つ層状複合体である。
これらの大きな塊は、一般に深部岩石圏(地球の外殻)の最良のサンプルを提供すると考えられているが、しばしばその露頭領域のほとんどに床が敷かれているように見えることがある。 通常、ラコリス(堆積層の間に見られる底面が平らなドーム状の貫入)、ロポリス(盆状の底面を持つラコリス)、シル(他の岩石の間に見られる板状の貫入)として産出する。 カナダのアノーソサイトはラコリス型、アディロンダックアノーソサイトはフロアドシート型と考えられている。 サドベリー・ロポリスの厚さは3km、ブッシュフェルトの厚さは5kmと推定される。 アノーソサイトダイク(亀裂に沿ったスラブ状の急傾斜貫入)は非常にまれであり、アノーソサイトの噴出性等価物は不明である
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