2日、米国反ドーピング機関(USADA)は、米国のオリンピック選手で2013年の世界選手権800mメダリストのブレンダ・マルティネス選手が9月の競技外検査で禁止物質ヒドロクロロチアジドに陽性反応だったと報告しました。 陽性反応が出たものの、USADAが “過失なく “物質を摂取したと判断したため、マルティネスに資格停止処分は科されない。 USADA CEOのTravis Tygart氏は、彼と彼のアンチドーピングチームが2020年に見た6件目の「無過失ケース」だと述べ、禁止物質は “汚染された薬、肉、水 “など多くの方法でアスリートが知らず知らずのうちに摂取することがあると指摘した。 タイガードは、彼とUSADAが、マルティネスが直面したような将来の誤認逮捕を避けるために、世界アンチ・ドーピング機構(WADA)がシステムを再構築するよう働きかけているという。
米国陸上&選手ブレンダ・マルティネスが無過失の認定を受け入れる https://t.co/TCj614L3w8
– USADA (@usantidoping) December 29, 2020
報告によると、マルティネスは、世界反ドーピング機関禁止リストで「利尿剤およびマスキング剤」の分類に記載されているヒドロクロロチアジドの陽性反応が、9月10日に検出されたとのこと。 マルティネスはUSADAに、陽性反応時にWADA承認の内服薬を服用していたことを示す記録を提出しました。 さらなる調査と分析の結果、USADAは、「マルティネスの陽性反応と一致するレベルの」薬物からヒドロクロロチアジドの混入を発見しました。 その結果、マルティネスは、その薬の服用が陽性反応につながることを知る由もなかったと判断されたため、いかなる罰則も科されないことになった。 WADAが人工知能を試験的に導入するアンチ・ドーピング・プロジェクトに資金提供
薬物検査はUSADAなどの各国のアンチ・ドーピング統括団体によって行われますが、WADAのルールとプロトコルに則って行われます。 このため、マルティネスのような複数のケースを引き起こしたプロトコルをコントロールすることができないため、タイガードは憤慨し、WADAに規則の変更を促しています。
「さらに別のアスリートは完全に無実の場所から禁止物質を摂取したとして不当に違反を問われ、公に認知されています」とタイガートは述べました。 「USADAは、ルール上のこの要件に強く反対し、アスリートにとってより公平であるためにシステムを改革するようWADAに引き続き要請していきます」
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