ethnopharmacological relevance: Apocynum venetum(AVLE)の葉の抽出物は、「luobuma」としても知られ、中国の一部で古くから高血圧やうつ病の治療に漢方薬として使用されており、抗酸化作用や抗脂質過酸化作用を有することが示されている。 AVLE(10μg/ml)は内皮依存性弛緩作用が長時間持続することが報告されており、この作用は一酸化窒素(NO)放出作用とスーパーオキサイドアニオン(SOA)消去作用によるものと提唱されています。
研究の目的 本研究では、AVLEエキスのAng IIとPEによる血管収縮の作用の違いとスーパーオキサイドアニオンの関与を評価することを目的とする。
材料と方法。 AVLE(10μg/ml)を15分間プレインキュベーションした後、Ang II(100 nMおよび1 nM)またはPE(0.1μM)誘発収縮を内皮インタクトおよびデンドゥード大動脈輪の両方で単回投与して評価した。 実験は、NO合成酵素阻害剤L-NAME(300μM)、選択的AT(1)受容体阻害剤ロサルタン(0.1nM)、スーパーオキシドスカベンジャー、チロン(1mM)またはL-NAMEとAVLEの組み合わせのいずれかの存在下で繰り返された。 スーパーオキシドの生成は、強化化学発光アッセイを使用して測定した。
結果 AVLE(10μg/ml)がAng IIによる収縮(100nMおよび1nM)を抑制することを明らかにした. 内皮閉鎖型では,L-NAMEがAVLEによるAng II収縮の抑制を回復させた. PEによる収縮は,内皮内輪ではAVLEによって有意に抑制されたが,内皮剥離内輪では抑制されなかった. AVLEによるPEによる収縮の抑制は,L-NAME存在下で完全に消失した. Ang IIによるSOA産生は濃度依存的であり,Ang II 100 nMで至適効果が見られ,AVLE(0.3,1,10 μg/ml)はこの効果を減少させた. Ang II刺激リングのSOA産生は、非刺激のコントロールリングより有意に高かったが、PEはSOA産生を全く刺激しなかった。 Ang II存在下でのSOA生成は、SOD(スーパーオキシドスカベンジャー)、DPI(NADPH阻害剤)、ロサルタン(特異的AT(1)受容体拮抗剤)存在下でも阻害された。
結論 これらの結果は、AVLEのSOA消去作用と一酸化窒素放出作用によるAng II誘発収縮抑制能力が、伝統的な民間療法で降圧剤として使用されている理由であることを示唆している。