Falx cerebriは鎌状の硬膜縦襞で、Crista galliから前方に始まり、両大脳半球間の脳梁を巻いて脳内触角の上面に達する(図2.1A)。 欠落していたり、非常に小さい場合もある。 鎌状突起は上矢状静脈洞から垂れ下がる髄膜硬膜の重複層である。 鎌状突起の前部は脳梁に達しておらず、鎌状突起の下縁と前方の脳梁の間には自由空間が残されている。 この自由空間が頭蓋内圧を上昇させる鎌状突起下ヘルニアを可能にする。 しかし、後方では鎌状突起は脳梁に達しており、この解剖学的特徴により後方への鎌状突起下ヘルニアは生じない。 下矢状静脈洞は鎌状骨の下縁を通り、鎌状脳底接合部で直行静脈洞に注ぎ込む