DEAE-SepharoseクロマトグラフィーによるIgGの精製

Abstract

IgGは血清から1ステップのイオン交換クロマトグラフィーで簡単に精製することが可能である。 この方法は広く利用されており、IgGは多くの血清タンパク質よりも高い、あるいはより塩基性の等電点を持つという原理に基づいている。 したがって、pHをほとんどの抗体の等電点以下に保てば、免疫グロブリンは陰イオン交換体に結合せず、カラムマトリックスに結合した大部分の血清タンパク質と分離される。 陰イオン交換カラムの高い容量により、血清からIgGを大量に精製することができる。 陰イオン交換反応基であるジエチルアミノエチル(DEAE)を共有結合したセファロース(例えば、DEAE Sepharose CL-6B, Pharmacia, Uppsala, Sweden)は、この目的に有用である。 これは、予め膨潤してカラムに充填できる状態で提供され、堅牢で高い結合能を有している。 さらに、イオン強度やpHの変化に対しても比較的安定である。 他のマトリックス(例えばDEAEセルロース)は固体として提供されるため、準備と平衡化が必要となる(1).

コメントする