民族文化グループ間で異なる肥満率の説明としてしばしば見落とされているのが、特定の集団が大きな理想体型(IBS)を持っていると想定した過剰体重に対する意識の違いである。 過去の研究では、異なる集団間や集団内のIBSに民族差や性差があることがわかった。 本研究では、IBSとその理想に対する態度の違いを説明する上で、民族と性別、およびそれらの相互作用の影響を検討した。 重回帰分析により、ハワイ先住民、フィリピン人、日本人、白人の祖先を持つ1,124人を対象に、民族固有および西洋の理想と態度によるIBSの認知の違いを説明する際の民族性と性別の影響をよりよく理解するために使用された。 解析では、社会人口統計学、肥満度、健康関連行動、心理社会的変数を制御した。 その結果、ハワイ先住民は他の民族に比べて大きな民族性IBSを、フィリピン人は小さな民族性IBSを、ハワイ先住民は他の民族に比べてやや小さな西洋性IBSを選択することが示された。 全体として、男性は女性に比べより大きなIBSを選択した。 相互作用分析により、民族的IBSとそのIBSに対する態度との関係は民族の関数として変化し、より大きな民族的IBSを選択したハワイ先住民はそのIBSに対してより好ましくない態度をとることが示唆された。 ハワイ先住民がより大きなIBSを理想とすることと、その選択に対してあまり肯定的でない態度との間の不一致は、さらなる調査が必要である。 しかし、このことは、ハワイ先住民が、個人的なレベルでは、社会的規範の認識と矛盾する、より大きな体格を好まないことを示唆するものである。 これらの知見は、ハワイ先住民の肥満への介入に重要な意味を持つ。