Shewanella putrefaciensはグラム陰性の多形性細菌である. 海洋環境やニューメキシコ州のモリソン層の嫌気性砂岩から分離されている。 S. putrefaciensは、鉄やマンガンを代謝的に還元する能力を持つ通性嫌気性細菌でもある。つまり、鉄やマンガンを電子伝達系の終末電子受容体として利用できる(この目的のために酸素を利用しなければならない偏性好気性細菌とは対照的である)。 また、トリメチルアミンを生産する海洋生物であるため、魚の腐敗臭に関連する生物の一つでもある(そのため、putrefaciensという種名はputrid(腐敗)からきている)。
Shewanella putrefaciens | ||
---|---|---|
科学的分類 | ||
Kingdom: | ||
Phylum: | ||
Class.B> | Kingdom: | Phymula: | Kingdom: |
Gamma Proteobacteria
|
Order: | ||
Genus: | ||
二項名 | ||
Shewanella putrefaciens
(Lee et al. 1981)
MacDonell and Colwell 1986 |
||
Synonyms | ||
Pseudomonas putrefaciens (Derby and Hammer 1931) Long and Hammer 1941 |
固体および液体培地において、S. putrefaciensはしばしばその明るいピンク色によって認識される。 固体培地上では、コロニーは丸く、成長が早く、ピンク色である。 液体培地でも増殖が速く、液体が全体的にピンク色になる。 血液寒天培地では、コロニーは凸状で大きく、褐色の色素を持ち、コロニーの周囲の寒天を「緑化」させるのが一般的である。 S. putrefaciensは、MacConkey寒天培地上では非ラクトース発酵菌である。 すべてのShewanellaと同様に、本菌はTSI上で硫化水素を産生する。
ヒトの病原菌として作用することは非常にまれであるが、S. putrefaciensによる感染症や菌血症の症例が存在する。