Serum CEA levels in 49 different types of cancer and noncancer diseases

Carcinoembryonic antigen(CEA)は1965年に初めて結腸癌抗原として同定された。 血清CEA値が健常者より高いことから、大腸癌の診断バイオマーカーとして臨床応用されるようになった。 その後の分子生物学的研究により、CEAは32遺伝子のファミリーからなる糖タンパク質であり、様々な組織で正常に発現していることが明らかとなった。 実際、血清 CEA 濃度は大腸癌だけでなく、他の癌や非癌性疾患でも上昇することが知られている。 しかし、異なる疾患における血清CEA値の系統的な比較は報告されていない。 本研究では、青島大学付属病院の臨床検査室で過去5年間に収集された49の臨床的に定義された疾患を持つ患者70,993人の血清CEA濃度を収集した。 また、毎年健康診断を受診している39,650人の血清CEA値を健康対照として使用した。 平均値、中央値、-Log10p値から、42の疾患に罹患した患者は、健常対照者に比べて有意に血清CEA値が上昇していることがわかった。 さらに、肺線維症、膵臓癌、尿毒症、慢性閉塞性肺疾患、結腸癌、アルツハイマー病、直腸癌、肺癌の患者は、血清CEAの媒体レベルが高い順であった。 さらに、65歳以上の健常者は、血清CEAの媒体レベルにおいて49人中24位であった。 以上のことから、血清CEA値の上昇は、加齢、癌、非癌性疾患と関連しており、42の非関連疾患における血清CEA値上昇の分子機構を調べる必要があることがわかった。

コメントする